Daily Earth Risk Report
2026年8月6日(木)08:00 JST版
主要情報の確認時点:8月6日07:45頃
本レポートは地震予知ではありません。
気象庁・国土地理院・NICTなどの公開情報を基に、地震活動、地殻変動、海底観測、宇宙天気を防災上の注意度として整理したものです。「通常」は安全宣言ではなく、短期的な異常を示す確立した公式情報が確認されていない状態を示します。
本日の総合判定
🟡 日本全国:注意
🔴 熊本・九州中部:高警戒
Earth Score:72 / 100
前日:72 → 本日:72(±0)
評価確度:高
本日の中心リスクは、引き続き令和8年熊本地震後の地震活動と二次災害です。
気象庁は8月4日時点で、最大震度5強程度以上の地震が発生する可能性は依然として高く、今後1週間程度は注意が必要と評価しています。8月4日00時を起点とする評価では、その発生確率は本震直後の約5分の1まで低下したものの、平常時の約80倍とされています。最大震度6弱程度以上の地震についても、平常時より発生しやすい状況です。Japan Meteorological Agency
全国一律に警戒を引き上げる新たな公式情報は確認されていません。一方、熊本では地震で緩んだ地盤に雨が重なる可能性があり、地震単独ではなく、土砂災害を含む複合リスクを重視する必要があります。Japan Meteorological Agency
※Earth ScoreはEarth Compass独自の相対指標で、公的機関の公式指数ではありません。
Earth Delta|前日からの変化
| 観測項目 | 前日からの変化 | 本日評価 |
|---|---|---|
| 熊本・九州中部 | 公式警戒見通しを継続 | 🔴 高警戒 |
| 熊本の発生確率 | 本震直後より低下したが平常時を大幅に上回る | 🔴 |
| 熊本の地殻変動 | 8月5日にSAR精密解析が追加更新 | 🔴 顕著 |
| 日本全国 | 新たな広域的な異常評価なし | 🟡 注意 |
| 南海トラフ | 新たな臨時情報なし | 🟢 通常 |
| 首都圏 | 短期リスク上昇を示す公式評価なし | 🟢 通常 |
| 沖縄・八重山 | 地震リスクの引き上げ材料なし | 🟢 通常 |
| 海底観測 | 広域警戒を引き上げる公式発表なし | 🟢 |
| 地磁気 | 静穏 | 🟢 |
| 電離圏 | 最新日報では静穏 | ⚪ 地震判定には不使用 |
地域別リスク評価
| 地域 | 判定 | 前日比 | 主な根拠 |
|---|---|---|---|
| 日本全国 | 🟡 注意 | → | 熊本の活発な活動と二次災害を継続注視 |
| 熊本・九州中部 | 🔴 高警戒 | → | 震度5強程度以上の可能性が平常時より高い |
| 九州広域 | 🟠 警戒 | → | 活動域の広さ、降雨時の土砂災害リスク |
| 東北・三陸沖 | 🟡 注意 | → | 地震後活動と海溝型地震の背景リスクを定点監視 |
| 南海トラフ | 🟢 通常 | → | 相対的な高まりを示す特段の公式変化なし |
| 首都圏 | 🟢 通常 | → | 新たな短期異常の公式評価なし |
| 沖縄・八重山 | 🟢 通常 | → | 地震・津波面で新たな警戒情報なし |
1.熊本・九州中部
🔴 高警戒
気象庁の8月4日13時までの速報集計では、7月28日の本震後、震度1以上を観測した地震は400回でした。日別では8月2日27回、8月3日14回、8月4日13時までに13回で、大局的には減少傾向です。ただし、回数が減ることと、強い地震が発生しなくなることは同義ではありません。Japan Meteorological Agency
気象庁が示す現在のポイントは次のとおりです。
- 最大震度5強程度以上の可能性は依然高い
- その状態は今後1週間程度継続する見込み
- 8月4日時点の確率は本震直後の約5分の1
- それでも平常時の約80倍
- 最大震度6弱程度以上も平常時より発生しやすい Japan Meteorological Agency
Earth Compass判断
活動は減衰方向ですが、高警戒を解除するには早い状態です。
判定維持の理由は、単純な地震回数ではなく、気象庁の確率評価、活動域の広さ、すでに損傷した建築物や斜面の脆弱性です。
2.地殻変動|GEONET・衛星SAR
🔴 熊本周辺で顕著
国土地理院は8月5日、複数方向から取得した「だいち2号」「だいち4号」の精密SAR解析を追加しました。
最新解析では、日奈久断層帯北西部で、
- 最大約1mの東向き変動
- 最大約50cmの沈降
- 北西側で最大約1mの衛星から遠ざかる変動
- 南東側でも最大約20cmの変動
が確認されています。断層付近では変動が複雑で、正確に計測できない場所もあります。GSI
国土地理院は、これらが速報解析であり、今後の詳細分析で更新される可能性があるとしています。干渉SARの一般的な精度は数cm程度です。GSI
解釈上の注意
これは主として、7月28日に発生した断層運動の結果です。
大きな地殻変動を、次の地震の前兆と直接解釈することはできません。断層の滑り量、変動範囲、被害との関係を把握するための重要な観測結果です。
3.南海トラフ
🟢 短期判定:通常
🔴 長期背景:高リスク
現在掲載されている最新の定例評価は7月7日付で、南海トラフ沿いの大規模地震発生可能性が、平常時より相対的に高まったと判断される特段の変化は観測されていません。次回の定例評価は8月7日に予定されています。Japan Meteorological Agency
8月6日朝の時点で、新たな南海トラフ地震臨時情報は確認されていません。Japan Meteorological Agency
判定の意味
- 短期変化:通常
- 長期的な危険性:高い
- 熊本の内陸地震を、南海トラフの短期判定へ直接加点しない
「通常」は南海トラフ地震が起きないという意味ではありません。南海トラフ地震は、臨時情報が発表されないまま突発的に発生する可能性があります。Japan Meteorological Agency
4.首都圏
🟢 通常
熊本の地震活動を理由として、首都圏の短期的な地震発生可能性が高まったとする専門機関の公式評価は確認されていません。
首都圏は熊本と分離し、次の要素を定点監視します。
- 茨城県南部・千葉県北西部の地震活動
- 相模トラフ周辺
- 伊豆・小笠原周辺
- GEONETの非定常地殻変動
「通常」でも都市部の被害ポテンシャルは高いため、家具固定、非常用電源、帰宅困難対策は継続が必要です。
5.沖縄・八重山
🟢 地震活動:通常
石垣島、西表島、与那国島周辺について、短期的な地震・津波リスクを引き上げる新たな公式評価は確認されていません。
ただし、八重山では台風や高波などの気象リスクが地震・津波時の避難行動を難しくする場合があります。地震判定とは分離して、海況と避難経路を確認してください。
リーフ外・船上での行動基準
次のいずれかがあれば、Earth Compassが「通常」でも直ちに帰岸・避難を開始してください。
- 強い揺れを感じた
- 弱くても長い揺れが続いた
- 海面が急に引いた、または異常に上昇した
- 津波警報・注意報が発表された
リーフ外では、詳細情報を確認してからでは避難が遅れる可能性があります。
6.東北・三陸沖
🟡 注意
東北・三陸沖については、既往の大規模地震後の地震活動と余効変動を定点監視します。
本日の「注意」は熊本との連動を示すものではなく、日本海溝沿いの長期的背景リスクと、過去の大地震後の継続観測を考慮した判定です。
新たに「警戒」へ引き上げる公式情報は確認されていません。
7.海底観測
🟢 新たな広域警戒情報なし
S-net、DONET、N-net、GNSS-Aは、日本海溝、南海トラフ、日向灘などの海底地震・津波・地殻変動監視を担っています。
現時点で、海底観測を根拠に、
- 南海トラフ
- 日向灘
- 琉球海溝
- 日本海溝
の短期判定を引き上げる公式情報は確認されていません。
個別観測点の波形や一時的変化は、それだけでは地震前兆と判定できません。Earth Compassでは、専門機関による総合解析を優先します。
8.太陽活動・地磁気
地磁気:🟢 静穏
地震リスクへの加点:なし
NICTの8月6日朝の情報では、地磁気活動は静穏で、今後数日間も静穏な状態が予想されています。Space Weather Forecast
太陽活動や地磁気変動は、GNSS測位、衛星運用、短波通信などへ影響する場合があります。
ただし、太陽活動や地磁気から地震の日時・場所・規模を予測する手法は科学的に確立されていません。 本日の地震リスク判定には加点していません。
9.電離層・TEC
⚪ 最新日報:静穏
地震リスク指標としては未確立
NICTが8月6日朝に掲載した最新日報では、電離圏は静穏な状態だったとされています。Space Weather Forecast
前日の表示では乱れた状態とされていたため、観測状況は改善しています。ただし、電離圏は太陽放射、地磁気、大気波動、季節、時刻など複数の要因で変化します。Space Weather Forecast
地震前後のTEC変化を扱う研究はありますが、現時点で地震の日時・震源・規模を再現性高く予測する実用手法は確立されていません。
電離圏データは補助観測として記録しますが、単独では警戒レベルを変更しません。
前日との比較
| 指標 | 8月5日 | 8月6日 |
|---|---|---|
| 日本全国 | 🟡 注意 | 🟡 注意 |
| 熊本・九州中部 | 🔴 高警戒 | 🔴 高警戒 |
| 九州広域 | 🟠 警戒 | 🟠 警戒 |
| 南海トラフ | 🟢 通常 | 🟢 通常 |
| 首都圏 | 🟢 通常 | 🟢 通常 |
| 沖縄・八重山 | 🟢 通常 | 🟢 通常 |
| 熊本の公式見通し | 高い状態 | 高い状態を継続 |
| 地殻変動解析 | 既存解析 | 精密SAR解析を追加 |
| 地磁気 | 静穏 | 静穏 |
| 電離圏 | 乱れ | 静穏 |
| Earth Score | 72 | 72 |
今日の防災コメント
熊本・九州中部
本日は地震そのものに加えて、降雨による二次災害に注意してください。
- 損傷した建物、瓦、外壁、ブロック塀に近づかない
- 亀裂のある斜面、崖、石垣から離れる
- 雨が強まる前に避難を判断する
- 夜間でも移動できるよう、靴とライトを枕元に置く
- 復旧作業時は退避経路を確保する
- 熱中症、脱水、常用薬不足にも注意する
地震で緩んだ斜面は、通常より少ない雨でも崩れる可能性があります。気象庁も、台風の影響で雨が続く場合の土砂災害に注意を求めています。Japan Meteorological Agency
沖縄・八重山
台風・高波の状況下では、津波避難経路や港への帰航に通常より時間がかかります。海へ出る場合は、地震発生時の帰岸基準と高台までの経路を事前に共有してください。
Earth Compass総括
本日の判定は前日据え置きです。熊本・九州中部では地震活動は減衰方向にあるものの、気象庁が最大震度5強程度以上の可能性を平常時の約80倍と評価しており、高警戒を維持します。
- 日本全国:🟡 注意
- 熊本・九州中部:🔴 高警戒
- 九州広域:🟠 警戒
- 東北・三陸沖:🟡 注意
- 南海トラフ:🟢 通常
- 首都圏:🟢 通常
- 沖縄・八重山:🟢 通常
- 地磁気:静穏
- 電離圏:静穏
- 未確立指標:地震判定への加点なし
本日最も重視すべき更新は、熊本の公式確率評価の継続、8月5日に追加された国土地理院の精密SAR解析、地震と降雨が重なる複合災害リスクです。
Earth Compass
予知ではなく、確かな観測から。


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