Earth Compass

2026年9月13日 朝版

日本列島・地殻活動リスクモニタリング

本日の総合判定:🟡 注意
前日比:→ 横ばい
基準時刻:2026年9月13日 07:55ごろ

今朝の最大の更新は、9月13日05時32分に奄美大島北東沖でM5.1・最大震度2、04時18分に三宅島近海でM4.3・最大震度2が発生したことです。気象庁の直近1か月の緊急地震速報一覧でも、この2件が最新です。一方で、いずれも緊急地震速報「警報」の対象にはなっておらず、全国判定を「警戒」へ引き上げる規模の変化とは評価しません。 気象庁データ

地域・項目判定前日比本朝の評価
日本全国🟡 注意奄美M5.1、三宅島M4.3を新規監視
奄美・南西諸島北部🟡 注意9/13 奄美大島北東沖M5.1
八重山・西表・与那国🟢~🟡 通常~注意9/9 M4級活動後、大型化なし
宮古島周辺🟢~🟡 通常~注意9/10 M3.4後を経過観察
熊本・九州中部🟡 注意M7.1後の活動・余効変動
東北・三陸沖🟡 注意大地震後の余効変動継続
首都圏・関東🟢~🟡 通常~注意三宅島M4.3を追加監視
南海トラフ🟢 通常※最新公式評価「特段の変化なし」
海底観測🟢 通常S-net・DONET・N-net観測継続
地殻変動🟡 注意熊本・東北で余効変動
電離圏🔵 参考監視地震予測手法として未確立
太陽活動・地磁気🔵 参考監視地震判定には直接使用しない

※「通常」は安全宣言ではなく、公的観測で短期的な明瞭な異常上乗せが確認されていないという意味です。

1.奄美・南西諸島北部

🟡 注意 ↑

9月13日05時32分、奄美大島北東沖でM5.1・最大震度2の地震が発生しました。直近の気象庁一覧では、本朝最大の国内地震です。 気象庁データ

M5級であるため監視優先度は上げますが、最大震度は2で、緊急地震速報「警報」は発表されていません。したがってEarth Compassでは、

「通常~注意」から「注意」へ一段引き上げ

とします。

ただし、これ単独からより大きな地震を予測することはできません。今後24~48時間は同海域でのM4~5級の追加発生や震源域の拡大有無を重点確認します。


2.八重山・西表・与那国

🟢~🟡 通常~注意 →

9月9日の西表島付近M4.0、与那国島近海M4.2、9月10日の宮古島近海M3.4以降、気象庁の緊急地震速報一覧では八重山側で新たな規模拡大は確認されていません。 気象庁データ

今朝の奄美M5.1は南西諸島の北側であり、八重山の既存活動と直ちに一連の現象と結び付ける根拠はありません。

したがって八重山は、

🟢~🟡 通常~注意 →

を維持します。


3.三宅島・首都圏南方

🟢~🟡 通常~注意 →

9月13日04時18分、三宅島近海でM4.3、深さ約20km、最大震度2が発生しました。 気象庁データ

規模は中小規模で、現時点で首都圏全体のリスクを引き上げる材料ではありません。

一方、伊豆諸島周辺は火山・地震活動が複雑な地域のため、局所的な活動増加が続くかを確認します。

首都圏本体は、

🟢~🟡 通常~注意 →

です。


4.熊本・天草・九州中部

🟡 注意 →

7月28日の令和8年熊本地震M7.1・最大震度7後、国土地理院は熊本県を中心に広域の地殻変動を確認しています。最新の8月地殻変動資料でも、熊本地震に伴う変動が継続しています。 国土地理院

地震活動は全体として減衰傾向にありますが、余震活動は続いています。

🟡 注意 →

を維持します。


5.東北・三陸沖

🟡 注意 →

国土地理院の最新GNSS解析では、

4月20日の三陸沖地震
6月25日の岩手県沖地震
2011年東北地方太平洋沖地震

に伴う余効変動が継続して観測されています。 国土地理院

9月11日には岩手県沿岸北部M3.7も記録されていますが、新たにM6級以上へ活動が拡大した状況ではありません。 気象庁データ

したがって、

🟡 注意 →

です。


6.南海トラフ

🟢 通常 →

9月7日の最新公式評価では、気象庁は、

「大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」

としています。 気象庁データ

四国西部の深部低周波地震・微動、短期的ゆっくりすべり、静岡県西部~愛知県東部の長期的ゆっくりすべりなどは観測されていますが、いずれも過去から繰り返し確認されてきた現象で、プレート境界の固着状態に特段の変化を示すデータは得られていません。 気象庁データ

したがって、

🟢 通常 →

を維持します。


7.海底観測

🟢 通常 →

防災科研の海底観測網では、S-net・DONET・N-net・相模湾海底地震観測施設の連続波形が公開されています。9月12日22時時点の作成状況も掲載され、各観測網のデータ生成が継続しています。 海底情報システム

現時点でEarth Compassが引用できる専門機関の公表情報上、海底観測網に関する新たな異常発表は確認していません。

なお、公開されている生波形からEarth Compass独自で「前兆」を判定することはしません。防災科研自身も、波形画像には欠測や機器状態などが反映されると説明しています。 海底情報システム


8.地殻変動

🟡 注意 →

国土地理院の最新全国月次解析は9月8日公表の**「令和8年8月の地殻変動」**です。

現在確認されている主要変動は、

東北:三陸沖・岩手県沖地震後の余効変動
熊本:令和8年熊本地震に伴う地殻変動

です。 国土地理院

9月13日朝時点で、これを更新する新たな大地震対応の地殻変動緊急資料は国土地理院の一覧には掲載されていません。 国土地理院

したがって、

🟡 注意 →

を維持します。


9.太陽活動・地磁気・電離圏

🔵 参考監視

NICTは現在も、

太陽黒点、太陽フレア、太陽風、地磁気擾乱、電離圏嵐、スポラディックE層

などを監視しています。NICTは宇宙天気予報について、主に通信・放送インフラ、衛星測位、人工衛星などへの影響評価を目的とする情報と説明しています。 宇宙天気予報

Earth Compassでは引き続き、

太陽活動:🔵参考監視
地磁気:🔵参考監視
電離圏:🔵参考監視

とします。

TEC・ROTI、電離圏異常、太陽フレア、CME、太陽風、地磁気擾乱から地震の日時・場所・規模を実用的に予測する方法は確立されていません。

そのため、これらは「注意・警戒・高警戒」の直接的な加点要素にはしません。


本日のEarth Compass総合評価

🟡 日本全国:注意 →

今朝は南西諸島北部で変化あり、全国判定は横ばいです。

特に注目する点は、

① 奄美大島北東沖M5.1 → 奄美を「注意」へ引き上げ
② 三宅島近海M4.3 → 首都圏南方を追加監視
③ 八重山・宮古は直近M3~4級後、大型化なし
④ 熊本・東北では余効変動継続
⑤ 南海トラフは公式評価「特段の変化なし」

です。 気象庁データ

現時点で「警戒」「高警戒」と判定する地域はありません。

防災上のコメント

本日は奄美を中心に、南西諸島北部の海域活動を少し丁寧に見てください。

沿岸部では、強い揺れ、または弱くても長くゆっくりした揺れを感じた場合は、津波警報を待つだけではなく、まず海岸から離れ、高い場所へ移動するという基本を再確認しておくことが重要です。

八重山・宮古については今朝時点でリスク判定を引き上げる材料はありません。ただし海域地震が多い地域であるため、石垣島・西表島・与那国島などでは避難経路と高台位置の確認を続けてください。


Earth Compassは地震予知ではありません。

気象庁、国土地理院、防災科研、NICTなどの公開データを統合し、現在の観測状態が通常範囲からどの程度外れているかを整理するリスク評価です。

データ出典・参考資料

気象庁|緊急地震速報(予報)発表状況
気象庁|南海トラフ地震に関連する情報
国土地理院|令和8年8月の地殻変動
防災科研|海底地震津波観測網
NICT|宇宙天気予報

Earth Compass — 予知ではなく、確かな観測から。

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