Earth Compass

2026年9月4日 朝版

日本列島・地殻活動リスクモニタリング

本日の総合判定:🟡 注意
前日比:→ 横ばい
今日の焦点:福島県会津でM3.5・最大震度2。熊本・三陸沖・浦河沖は継続監視。首都圏・南海トラフ・八重山に新たな警戒材料は確認されていません。

9月4日08時前までの気象庁、国土地理院、NICTなどの公開情報を確認したところ、日本全国を「警戒」「高警戒」へ引き上げる新しい公的情報や、複数の独立観測系にまたがる顕著な異常は確認されていません。

直近の新しい有感地震は、9月3日22時34分の福島県会津M3.5・最大震度2です。9月3日朝の熊本県天草・芦北地方M3.2・最大震度2以降、M4~5級へ規模が拡大する動きは本朝まで確認されていません。 気象庁データポータル

地域・観測項目判定前日比本日の評価
日本全国🟡 注意新たな強震なし。複数重点地域を継続監視
熊本・天草・九州中部🟡 注意M7.1後の活動・余効変動
東北・三陸沖🟡 注意今年の大型地震後の活動を継続監視
北海道・浦河沖~根室🟡 注意9/2 M4級連続後、規模拡大なし
首都圏・関東🟢~🟡 通常~注意千葉震度4後、目立った続発なし
南海トラフ🟢 通常※最新公式評価で特段の変化なし
日向灘🟢~🟡 通常~注意9/2 M4.0後、追加的変化なし
宮古島周辺🟡 注意8月末~9/2の小規模活動を経過観察
八重山・与那国🟢~🟡 通常~注意与那国M4.0後、規模拡大なし
海底観測🟢 通常新たな重大公的情報なし
地殻変動🟡 注意熊本・東北の既往大地震後変動
電離圏・太陽・地磁気🔵 参考監視地震予知指標としては未確立

※「通常」は安全を保証する意味ではなく、平常状態を上回る短期的異常が公的に確認されていないという意味です。


1.福島県会津

9月3日22時34分、福島県会津M3.5・最大震度2が発生しました。これは本朝確認できる最新の緊急地震速報(予報)対象地震です。 気象庁データポータル

規模は小さく、単独のM3.5から東北全体の活動増加や大地震の前兆を判断することはできません。

判定:通常~注意


2.熊本・天草・九州中部

9月3日05時54分の天草・芦北地方M3.2・最大震度2に続き、7月28日の熊本地震M7.1後の地震活動を監視します。 気象庁データポータル

国土地理院は熊本地震に伴い、電子基準点「千丁」で北東方向約87cm、約33cmの沈降を確認し、地震後の余効変動も観測しています。これは現在もEarth Compassで熊本を「注意」とする重要な根拠です。 国土地理院

判定:🟡 注意 →

ただし、昨日から新しい大規模地殻変動が発表されたわけではありません。


3.東北・三陸沖

三陸沖~岩手県沖では2026年に大きな地震が複数発生しており、気象庁も青森県・岩手県沖で2025年11月以降、地震活動が増加していると整理しています。 気象庁データポータル

直近では8月29日の三陸沖M4.9・最大震度1以降、本朝までに新たなM5~6級への規模拡大は確認されていません。 気象庁データポータル

判定:🟡 注意 →


4.北海道・浦河沖

9月2日に浦河沖でM4.1・最大震度1、M4.3・最大震度2が短時間に続きましたが、その後、本朝までに同地域でより大きな地震は掲載されていません。 気象庁データポータル

判定:🟡 注意 ↓

活動はやや沈静化方向ですが、8月23日のM6.0後の海域なので注意を維持します。


5.首都圏・関東

8月30日の千葉県東方沖M4.8・最大震度4以降、同程度以上の強震は気象庁の直近一覧にありません。 気象庁データポータル

したがって、

判定:🟢~🟡 通常~注意 →

短期活動は落ち着いています。ただし首都直下地震などの長期リスクが低下したという意味ではありません。


6.南海トラフ

南海トラフについては本朝も判定変更なしです。

最新の気象庁定例評価(8月7日)では、

「平常時と比べて、大規模地震発生の可能性が相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」

としています。8月2日の日向灘M5.3や、四国周辺の深部低周波地震・ゆっくりすべり等も含めて総合評価した結論です。 気象庁データポータル

判定:🟢 通常 →

なお次回の定例評価は9月上旬予定で、この結果はEarth Compassでも重要な更新ポイントになります。


7.沖縄・宮古・八重山

気象庁の直近1か月一覧では、

8/31 与那国島近海 M4.0・震度1以上なし
9/2 宮古島近海 M3.3・最大震度1

が確認されています。その後、本朝までに八重山・宮古で新たなM4級以上は掲載されていません。 気象庁データポータル

石垣島地方気象台の最新月例地震活動資料は7月分で、八重山を対象とした重大な地震臨時情報は確認されていません。 気象庁データポータル

沖縄本島:🟢 通常
宮古島:🟡 注意 →
八重山・与那国:🟢~🟡 通常~注意 →

特に八重山では活動拡大は確認されていません。


8.海底観測

S-net、DONET、N-netなどの海底観測網は、日本海溝・南海トラフ周辺の地震・津波監視を継続しています。

本朝までに、海底観測を根拠とした新しい南海トラフ地震臨時情報や重大な公的異常情報は確認していません。

判定:🟢 通常 →

Earth Compassでは、公開された生波形だけから独自に「地震前兆」を認定しません。


9.地殻変動

国土地理院の2026年報道発表一覧では、熊本地震関連の地殻変動解析が直近の主要地震関連資料となっており、9月3日朝までに新しい全国規模の異常地殻変動に関する緊急発表は確認されていません。 国土地理院

判定:🟡 注意 →

これは新規異常ではなく、熊本・東北など既往大地震後の変動を継続評価しているものです。


10.電離圏・太陽活動・地磁気

NICTは太陽フレア、地磁気K指数、国内4地点のfoF2、GEONET由来TECなどをリアルタイム監視しています。TECはGNSS測位への影響把握、地磁気K指数は宇宙天気による磁場変動を評価するための指標です。 宇宙天気予報

しかしEarth Compassでは、これらを地震活動とは明確に切り分けます。

TEC異常、太陽フレア、太陽風、地磁気擾乱から、地震の日時・場所・規模を実用的に予測できる科学的方法は現在確立されていません。

そのため、

電離圏:🔵参考監視
太陽活動:🔵参考監視
地磁気:🔵参考監視

とし、地震の「注意・警戒」を直接引き上げる材料には使用しません。


本日の総合評価

🟡 日本全国:注意 →

昨日から全国の地震活動が一段悪化したとは評価しません。

本日の新しい変化は福島県会津M3.5・最大震度2ですが、小規模であり単発です。一方で、熊本・三陸沖・浦河沖では大地震後または活動域での監視を続ける必要があります。 気象庁データポータル

今日の重点監視順位は、①熊本・天草、②三陸沖~東北太平洋側、③北海道・浦河沖、④宮古~八重山、⑤首都圏です。

現在、日本沿岸に大津波警報・津波警報・津波注意報は発表されていません。 気象庁データポータル


防災上のコメント

熊本では、大地震で損傷している建物、石垣、ブロック塀、斜面などへの追加の揺れに引き続き注意してください。

北海道・東北の太平洋沿岸、そして宮古・八重山では、強い揺れ、または弱くても長くゆっくりした揺れを感じた場合は、津波警報を待たず海岸から離れ、高い場所へ移動することを基本行動としてください。

首都圏では短期的には沈静化していますが、家具固定、寝室周辺の安全、ライト・靴・モバイル電源・飲料水などの備えはそのまま維持するのが適切です。

本日、「警戒」「高警戒」と判定する地域はありません。

Earth Compassは地震予知ではなく、専門機関の観測データを使って**「現在の状態が平常からどの程度離れているか」**を整理するリスク評価です。


データ出典・参考資料

気象庁|緊急地震速報(予報)最近1か月
気象庁|南海トラフ地震に関連する情報
気象庁|津波警報・注意報
国土地理院|2026年報道発表資料
石垣島地方気象台
NICT|宇宙天気予報

Earth Compass — 予知ではなく、確かな観測から。

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