Daily Earth Risk Report
2026年7月24日(金)08:00 JST時点
予知ではなく、確かな観測から。
本レポートは、気象庁・国土地理院・NICTなどの公開情報を整理した防災上のリスク評価です。特定の地震の発生日時・場所・規模を予測するものではありません。本日の総合判定
🟡 注意
Earth Score:34 / 100
前日比:↑ 1ポイント
評価確度:中~高前日からの主な変化は、7月23日18時22分に奄美大島近海でM4.7、最大震度3の地震が発生したことです。単独で大規模地震の切迫を示すものではありませんが、南西諸島の活動として短期的に注視します。東北・三陸沖では、6月25日の岩手県沖M7.2後の地震活動と地殻変動を引き続き監視します。JMA Data
※Earth Scoreは公開情報を比較しやすく整理するためのEarth Compass独自指標であり、公的機関の公式指数ではありません。
地域別評価
地域 判定 前日比 評価の要点 日本全国 🟡 注意 → 東北沖の地震後活動を継続監視 東北・三陸沖 🟡 注意 → 岩手県沖M7.2後の活動が継続 南西諸島・奄美 🟡 注意 ↑ 奄美大島近海M4.7・最大震度3 沖縄・八重山 🟢 通常 → 八重山周辺で警戒を上げる新情報なし 南海トラフ 🟢 通常 → 特段の変化なしという定例評価を維持 首都圏 🟢 通常 → 新たな広域地殻変動の公表なし
1.直近の地震活動
日本全国:🟡 注意
7月23日18時22分、奄美大島近海でM4.7、最大震度3の地震が発生しました。7月22日20時11分には福島県沖でM4.2、最大震度2、7月21日23時55分には宮城県沖でM4.0、最大震度1が観測されています。いずれも単独で全国的な大規模異常を示すものではありませんが、東北沖と南西諸島で中規模地震が続いたため、Earth Compassでは「注意」を維持します。JMA Data
判定の意味
- 「警戒」や「高警戒」に上げる根拠は確認されていません。
- 全国で地震活動が一斉に急増しているとは評価しません。
- 発生済み地震の周辺では、同程度またはやや大きな地震に念のため注意します。
2.東北・三陸沖
🟡 注意
6月25日に岩手県沖でM7.2、最大震度6強の地震が発生し、7月2日12時までに震度1以上の地震が23回観測されました。国土地理院も、この地震に伴う地殻変動を確認しています。Japan Meteorological Agency
現時点で、後発地震注意情報などの新たな特別情報が出ていることは確認していません。ただし、大規模地震後の活動は長期間継続することがあるため、東北太平洋沿岸では強い揺れと津波への基本的な警戒を維持してください。
3.地殻変動・GEONET
🟡 東北で地震後変動、その他は概ね平常
国土地理院が7月8日に公表した最新の月次評価では、6月25日の岩手県沖地震に伴う地殻変動が確認されています。全国の地殻変動監視には、約1,300点の電子基準点からなるGEONETが使用されています。GSI Japan
7月24日朝時点で、月次の包括的評価は6月分が最新です。7月8日以降、沖縄・八重山、首都圏、南海トラフ周辺の警戒水準を引き上げる新たな地殻変動の報道発表は確認されていません。GSI Japan
地震後の余効変動は、発生済みの地震に対する地殻の応答であり、単独で次の大地震の前兆とは判断できません。
4.南海トラフ
🟢 通常
気象庁が7月7日に発表した最新の定例評価では、南海トラフ沿いの大規模地震の発生可能性が、平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。南海トラフ周辺でも、特に目立った地震活動はなかったと評価されています。Japan Meteorological Agency
四国中部では6月7日から23日に深部低周波地震が観測されましたが、現時点の公的評価では、従来から繰り返し見られるゆっくりすべり関連現象の範囲です。JMA Data
ただし、「通常」は安全宣言ではありません。南海トラフ地震は、平常時にも長期的な切迫性が高いと評価されています。JMA Data
5.沖縄・八重山
🟢 通常
奄美大島近海のM4.7は南西諸島の活動として注視しますが、奄美と八重山は距離があり、この地震だけを理由に石垣島・八重山の警戒水準を引き上げる科学的根拠はありません。直近の気象庁情報でも、八重山周辺で警戒レベルを上げる新たな有感地震は確認されていません。JMA Data
沖縄周辺は南西諸島海溝と沖縄トラフに近く、平常時から地震活動が活発な地域です。気象庁資料では、2025年に沖縄周辺で約1万4,000回の地震が観測されています。JMA Data
八重山での実践的な基準
海岸、港、米原ビーチ、リーフ外で次のいずれかを感じた場合は、情報確認より避難を優先してください。
- 強い揺れ
- 弱くても長く続く揺れ
- 急な引き潮や異常な海面変化
荷物を取りに戻らず、海岸から離れて高台へ移動することが重要です。
6.首都圏
🟢 通常
国土地理院の最新公表一覧では、首都圏全体の短期的な警戒を引き上げる新たな広域地殻変動は確認されていません。6月には茨城県南部や山梨県東部・富士五湖の地震に伴う個別解析が公表されていますが、首都圏全体の異常な変動を示す評価ではありません。GSI Japan
首都直下地震は明確な前兆が捉えられない可能性があるため、「通常」であっても家具固定、停電対策、避難経路の確保が必要です。
7.海底観測
🟢 新たな公的警戒情報なし
海底観測網は、沖合の地震・津波を早期に検知し、緊急地震速報や津波警報の迅速化に活用されます。
本日朝時点で、海底観測を根拠とする新たな南海トラフ地震臨時情報や、沖縄・八重山の警戒水準を上げる公的発表は確認されていません。最新の南海トラフ情報は7月7日の定例解説情報です。JMA Data
Earth Compassでは、一般公開された個別波形を独自に「前兆」と解釈せず、専門機関の公式評価を通じて反映します。
8.太陽活動・地磁気
宇宙天気:🟢 概ね静穏
地震リスクへの反映:なし
NICTの7月24日朝の宇宙天気予報では、直近の地磁気活動は静穏で、今後1日も静穏が予想されています。電離圏も静穏な状態でした。Space Weather Forecast
一方、電離圏予報ページでは、今後1日に地磁気が乱れる可能性があるものの、日本上空のTECへの影響は小さく、概ね静穏が予想されています。Space Weather Forecast
太陽活動や地磁気の変化は、GNSS、無線通信、衛星運用に影響する場合があります。しかし、太陽フレアや地磁気活動から地震の日時・場所・規模を予測できるという科学的根拠は確立されていません。
9.電離層・TEC
⚪ 参考情報・研究段階
日本上空のTECは概ね静穏で、今後も電離圏への影響は小さいと予想されています。Space Weather Forecast
大地震前のTEC変動を調べる研究はありますが、電離層は太陽活動、地磁気、季節、時刻、大気波動などでも変化します。現段階では地震の発生日、震源、規模を安定して予測できないため、Earth Compassでは電離層単独で警戒レベルを変更しません。
前日からの変化
指標 変化 全国の地震活動 ↑ 奄美大島近海M4.7 東北・三陸沖 → 注意継続 南西諸島・奄美 ↑ 通常から注意へ 沖縄・八重山 → 通常継続 地殻変動 → 新たな包括公表なし 南海トラフ → 通常継続 首都圏 → 通常継続 地磁気 → 概ね静穏 電離圏 → 概ね静穏 Earth Score 33 → 34
今日の防災コメント
石垣島・八重山
今日は、海で活動する際の退避開始条件を同行者と共有してください。
「強い揺れ、長い揺れ、異常な海面変化のいずれかを感じたら、合図を待たず帰岸・避難する」
リーフ外では、防災無線やスマートフォン通知に気づかない可能性があります。沖へ出る前に、高台の方向と帰岸ルートを確認してください。
全国共通
本日は次の3点を確認してください。
- モバイルバッテリーの充電
- 寝室の家具転倒防止
- 家族の避難場所と連絡方法
Earth Compass総括
日本全体で、大規模地震の切迫性を示す複数の確立された観測の一致は確認されていません。
奄美大島近海のM4.7を受け、南西諸島・奄美を短期的に「注意」とします。
東北・三陸沖は岩手県沖M7.2後の活動を考慮して「注意」を継続します。
沖縄・八重山、南海トラフ、首都圏は「通常」です。Earth Compass
予知ではなく、確かな観測から。


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