Earth Compass

Daily Earth Risk Report

2026年7月23日(木)08:05 JST時点

予知ではなく、確かな観測から。
本レポートは、気象庁・国土地理院・NICT・防災科研などの公開情報を整理した防災上のリスク評価です。地震の発生日時・場所・規模を予測するものではありません。

本日の総合判定

🟡 注意

Earth Score:33 / 100
前日比:→ 変化なし
評価確度:中~高

本日の「注意」は、東北太平洋側で過去数か月に発生した大規模地震後の活動を継続監視するための、Earth Compass独自の予防的判定です。気象庁が全国一律の特別な警戒情報を発表している、あるいは新たな大地震の切迫性が確認されたという意味ではありません。

7月22日20時11分には福島県沖でM4.2、最大震度2の地震が発生しましたが、単独で全国的なリスク上昇を示す規模ではありません。JMA Data Portal


地域別評価

地域判定前日比評価の要点
日本全国🟡 注意→東北沖の地震後活動を継続監視
東北・三陸沖🟡 注意→岩手県沖などの地震後変動が継続
首都圏🟢 通常→警戒を引き上げる新たな公的情報なし
南海トラフ🟢 通常→相対的な発生可能性上昇を示す特段の変化なし
九州🟢 通常→最新月次資料で特段の広域変動なし
沖縄・八重山🟢 通常→最新月次資料で特段の地殻変動なし

1.地震活動

日本全国:🟡 注意

7月22日20時11分、福島県沖の深さ約40kmでM4.2の地震が発生し、最大震度2を観測しました。日常的に発生し得る中小規模の活動であり、この地震だけを根拠に警戒レベルを上げる必要はありません。JMA Data Portal

一方、6月には次の比較的大きな地震が発生しました。

  • 6月25日:岩手県沖 M7.2、最大震度6強
  • 6月26日:山梨県東部・富士五湖 M5.6、最大震度6弱
  • 6月28日:岩手県沖 M6.1、最大震度5弱

気象庁の6月活動概要では、岩手県沖の一連の地震活動や、複数地域での強い揺れが整理されています。Japan Meteorological Agency

判断

新たに全国規模の異常が拡大しているとは評価しません。ただし東北太平洋側については、余震・地震後活動を通常より丁寧に確認する段階を継続します。


2.東北・三陸沖

🟡 注意

6月の岩手県沖では、M7.2の本震後にもM6.1などの地震が発生しました。気象庁資料では、2025年11月から続く三陸沖~岩手県沖の活動域で、6月中に震度1以上を観測した地震が27回記録されています。Japan Meteorological Agency

国土地理院も、6月25日の岩手県沖地震に伴う地殻変動を確認しています。GSI Japan

ただし、これは主に発生済みの地震に伴う変動と地震後活動です。直ちに次の大地震が起こることを示す前兆とは扱いません。


3.地殻変動・GEONET

🟡 東北で地震後変動、その他は概ね平常

国土地理院が7月8日に公表した最新の月次資料では、6月25日の岩手県沖地震に伴う地殻変動が確認されています。GEONETは全国約1,300点の電子基準点を用いて、日本列島の位置変化を継続監視しています。GSI Japan

一方、今回確認した最新公表資料の範囲では、沖縄・八重山、首都圏、南海トラフ周辺で、本日の警戒水準を引き上げる新たな広域地殻変動は公表されていません。国土地理院の次回月次評価が公表されるまでは、6月分が最新の包括的評価となります。GSI Japan


4.南海トラフ

🟢 通常

気象庁が7月7日に公表した第107回評価検討会の結果では、

南海トラフ沿いの大規模地震の発生可能性が、平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない

と評価されています。南海トラフ周辺で特に目立った地震活動も確認されていません。JMA Data Portal

四国中部では6月7日から23日にかけて深部低周波地震などが観測されましたが、こうしたゆっくりすべりに関連する現象は繰り返し観測されるものであり、今回の公的評価では異常な切迫性を示すものとはされていません。JMA Data Portal

「通常」は安全宣言ではありません。 南海トラフでは平常時から長期的な備えが必要です。


5.沖縄・八重山

🟢 通常

最新の包括的な地殻変動資料では、沖縄地方について警戒を引き上げる特段の変化は公表されていません。7月上旬には宮古島北西沖でM6.4、最大震度3の地震がありましたが、その後に八重山全域のリスク上昇を示す公的評価は確認されていません。JMA Data Portal

八重山で重要な行動基準

石垣島、竹富島、西表島、与那国島などでは、台湾東方沖、宮古島周辺、琉球海溝の地震による津波を考慮する必要があります。

海岸・港・リーフ外で、

  • 強い揺れを感じた
  • 弱くても長い揺れが続いた
  • 急激な引き潮や異常な海面変化を見た

場合は、警報の確認より先に海から離れ、高台へ移動してください。


6.首都圏

🟢 通常

7月23日朝時点で、首都圏の短期的な地震リスク上昇を示す新たな公的評価は確認されていません。

6月26日の山梨県東部・富士五湖の地震では最大震度6弱を観測しましたが、国土地理院はこの地震に伴う地殻変動を個別に解析しており、現時点で首都圏全域の異常な広域変動として公表しているわけではありません。GSI Japan

首都直下地震は明確な前兆を捉えられない可能性があるため、「通常」の日も家具固定、非常用電源、避難経路の確保が必要です。


7.海底観測網

🟢 新たな公的警戒情報なし

S-net、DONET、N-netなどの海底観測網は、日本周辺の海域で地震波や津波を早期検知するための重要な観測基盤です。

本日時点で、海底観測データを根拠とする新たな南海トラフ地震臨時情報や、沖縄・八重山の警戒水準を引き上げる公的発表は確認されていません。

Earth Compassでは、一般公開された個別波形を独自に「前兆」と解釈しません。海底観測は、気象庁や防災科研による公式評価を通じて反映します。


8.太陽活動・地磁気

宇宙天気:🟢 静穏

地震リスクへの反映:なし

NICTの7月23日朝の宇宙天気情報では、

  • 地磁気活動:静穏
  • 今後1日:静穏を予想
  • 電離圏:静穏
  • 太陽風速度:約270km/sとかなり低速

とされています。Space Weather Forecast

宇宙天気の変化はGNSS測位、短波通信、衛星運用などへ影響する可能性がありますが、太陽活動や地磁気変動から地震の日時・場所・規模を実用的に予測できるという科学的根拠は確立されていません。

したがって、本日のEarth Scoreには加点していません。


9.電離層・TEC・イオノグラム

⚪ 参考情報・研究段階

本日朝のNICT情報では、電離圏は静穏とされています。Space Weather Forecast

大地震前のTEC変動や電離層異常を調べる研究はありますが、電離層は以下の影響でも変化します。

  • 太陽フレア
  • 地磁気活動
  • 季節・時刻
  • 大気波動
  • 気象現象
  • 観測条件

現段階では、電離層の変化から地震の震源、規模、発生日を安定して予測することはできません。Earth Compassでは、電離層単独で判定を引き上げません。


前日からの変化

指標変化
全国の地震活動→ 大幅な悪化なし
福島県沖↑ M4.2・最大震度2を観測
東北・三陸沖→ 注意継続
地殻変動→ 新たな包括公表なし
南海トラフ→ 通常継続
首都圏→ 通常継続
沖縄・八重山→ 通常継続
地磁気→ 静穏
電離圏改善・静穏
Earth Score33 → 33

今日の防災コメント

石垣島・八重山

本日は、よく利用する海岸やシュノーケリング地点から、最寄りの高台までのルートを一つ確認してください。

特にリーフ外では、

  • 陸上の防災無線が聞こえにくい
  • スマートフォン通知に気づきにくい
  • サンゴ礁や潮流で帰岸に時間がかかる

という問題があります。異常を感じた場合は、荷物の回収より退避を優先してください。

全国共通

今日は非常用電源を確認してください。

  • モバイルバッテリーを満充電にする
  • 乾電池の使用期限を確認する
  • 停電時に使えるライトを枕元へ置く
  • 家族の連絡手段を再確認する

Earth Compass総括

日本全体で、新たな大規模地震の切迫性を示す複数の確立された観測の一致は確認されていません。
東北・三陸沖は地震後活動を考慮して「注意」を継続します。
南海トラフ、首都圏、沖縄・八重山は「通常」です。
太陽・地磁気・電離層は静穏で、地震評価を引き上げる材料ではありません。

Earth Compass
予知ではなく、確かな観測から。

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