Daily Earth Risk Report
2026年7月22日(水)08:00 JST時点
予知ではなく、確かな観測から。
本レポートは、専門機関の公開情報を統合した防災上のリスク評価です。特定の地震について、発生日・震源・規模を予測するものではありません。本日の総合判定
🟡 注意
Earth Score:33 / 100
前日比:↓ 1ポイント
評価確度:中~高「注意」の主因は、東北・三陸沖でM7級地震後の余震活動と余効変動を継続監視する必要があることです。日本全国で新たな異常が同時に確認されたという意味ではありません。
南海トラフ、首都圏、沖縄・八重山については、現時点で警戒水準を引き上げる公的な観測情報は確認されていません。国土地理院の最新月次資料では、関東・中部、近畿・中国・四国、九州、沖縄に特段の地殻変動は報告されていません。GSI Japan
※Earth Scoreは、複数の公開情報を整理するためのEarth Compass独自指標であり、気象庁などの公式指標ではありません。
地域別評価
地域 判定 前日比 評価の要点 日本全国 🟡 注意 → 東北沖の地震後活動を継続監視 東北・三陸沖 🟡 注意 → M7級地震後の余震・余効変動 首都圏 🟢 通常 → 新たな広域地殻変動なし 南海トラフ 🟢 通常 → 相対的な発生可能性上昇を示す特段の変化なし 九州 🟢 通常 → 最新月次評価で特段の変化なし 沖縄・八重山 🟢 通常 → 特段の地殻変動・津波情報なし
1.地震活動
日本全国:🟡 注意
確認できた気象庁の最新地震情報では、直近に掲載された有感地震は7月20日11時25分ごろの福島県中通り、M3.0、深さ約100kmでした。単独で全国的な地震リスク上昇を示す規模ではありません。Japan Meteorological Agency
一方、東北太平洋側では、2026年4月20日の三陸沖M7.7や6月25日の岩手県沖地震に伴う地殻変動が観測されており、地震後の活動を継続的に見る必要があります。GSI Japan
東北・三陸沖:🟡 注意
- 大地震後の余震活動は、時間とともに低下しても完全には直ちに終わりません。
- 沖合で規模の大きな地震が発生した場合は、津波情報にも注意が必要です。
- 現時点で、新たな「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されていることは確認していません。
2.地殻変動・GEONET
評価:🟡 東北で地震後変動、その他は概ね平常
国土地理院が2026年7月8日に公表した6月の地殻変動資料では、6月25日の岩手県沖地震に伴う地殻変動が確認されています。全国約1,300点の電子基準点からなるGEONETは、日本列島の位置変化を継続的に監視しています。GSI Japan
地域別には、最新月次資料で以下のように整理されています。
- 東北:岩手県沖などの地震に伴う変動、既往地震後の余効変動
- 関東・中部:特段の変化なし
- 近畿・中国・四国:特段の変化なし
- 九州:特段の変化なし
- 沖縄:特段の変化なし GSI Japan
地震後に観測される余効変動は、発生済みの地震に対する地殻の応答であり、それ自体を新たな大地震の前兆とは扱いません。
3.南海トラフ
🟢 通常
気象庁が2026年7月7日に公表した最新の定例評価では、南海トラフ沿いの大規模地震の発生可能性が、平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。南海トラフ周辺でも、特に目立った地震活動はなかったと評価されています。Japan Meteorological Agency Data Portal
四国中部などでは深部低周波地震やゆっくりすべりに関連する現象が観測されていますが、気象庁は従来から繰り返し発生している現象として評価しています。Japan Meteorological Agency Data Portal
ただし、「通常」は安全宣言ではありません。気象庁は、南海トラフのM8~9級地震について、平常時でも長期的な発生確率が高く、切迫性の高い状態にあると説明しています。Japan Meteorological Agency Data Portal
4.沖縄・八重山
🟢 通常
国土地理院の最新月次評価では、沖縄地方に特段の地殻変動は報告されていません。GSI Japan
また、7月22日朝時点で、日本沿岸に大津波警報・津波警報・津波注意報が発表されている地域はありません。Japan Meteorological Agency Data Portal
ただし、八重山諸島は台湾東方沖、宮古島周辺、琉球海溝の地震・津波の影響を受け得る地域です。海岸、港、米原ビーチなどで、強い揺れ、または弱くても長く続く揺れを感じた場合は、警報を待たず海岸から離れてください。
津波は20~30cm程度でも人が流される危険があり、後から来る波の方が高くなることもあります。Japan Meteorological Agency
5.首都圏
🟢 通常
関東・中部地方では、最新のGEONET月次資料で特段の地殻変動は報告されていません。GSI Japan
現時点で、首都直下地震の短期的な発生可能性が高まったことを示す公的情報も確認されていません。ただし、首都直下地震は明瞭な前兆が捉えられないまま発生する可能性があるため、「通常」の日も家具固定や避難経路確保が重要です。
6.海底観測網
🟢 新たな警戒情報なし
防災科研は、S-net、DONET、N-netなどの海底地震・津波観測網を運用しています。これらは、沖合の地震や津波を早く検知し、緊急地震速報の迅速化や津波警報の高精度化に活用される観測基盤です。Seafloor Database
現時点で、海底観測を根拠として南海トラフ地震臨時情報や津波警報・注意報が発表されている状況ではありません。Japan Meteorological Agency Data Portal
Earth Compassでは、個別の連続波形を独自に解釈して「地震前兆」と判断することはしません。
7.太陽活動・地磁気
宇宙天気:🟢~🟡
地震リスクへの反映:なし
NICTの最新公開情報では、地磁気活動は静穏で、今後も静穏な状態が予想されています。一方、電離圏は一時的に乱れた状態と報告されています。Space Weather Forecast
7月17日までの週報でも、地磁気活動は今後1週間静穏と予想され、電離圏には一部の日で乱れが観測されたとされています。Space Weather Forecast
宇宙天気の乱れは、GNSS測位、無線通信、衛星運用に影響することがあります。しかし、太陽フレアや地磁気変動から地震の日時・場所・規模を実用的に予測できるという科学的根拠は確立されていません。
したがって、本日の地震リスク判定には加点していません。
8.電離層・TEC・イオノグラム
⚪ 参考情報・研究段階
電離層は、太陽活動、地磁気、時刻、季節、大気波動など多くの要因で変動します。NICTの情報では直近に電離圏の乱れが報告されていますが、地磁気活動は静穏であり、地震との因果関係を示す情報ではありません。Space Weather Forecast
大地震前のTEC異常などを調べる研究はありますが、現段階では以下を安定して予測できません。
- 発生日
- 震源位置
- 地震規模
- 異常が地震由来か、宇宙天気・大気由来か
Earth Compassでは、電離層の変化だけで警戒レベルを変更しません。
前日からの変化
指標 変化 全国の地震活動 → 顕著な悪化を示す新情報なし 東北・三陸沖 → 注意継続 地殻変動 → 新たな月次公表なし 南海トラフ → 通常継続 首都圏 → 通常継続 沖縄・八重山 → 通常継続 津波情報 → 発表なし 地磁気 → 静穏 電離圏 → 一時的な乱れ、地震評価には反映せず Earth Score 34 → 33
今日の防災コメント
石垣島・八重山
今日は、海へ出る前に次の3点を確認してください。
- 現在地から最寄りの高台
- 海岸から離れる避難方向
- スマートフォンが圏外でも移動できる避難経路
シュノーケリング中やリーフ外では、陸上の防災無線やスマートフォン通知に気づきにくくなります。異常な引き潮、海面変化、強い揺れを感じた場合は、荷物を取りに戻らず離岸してください。
全国共通
本日は、寝室周辺を点検してください。
- 枕元に靴とライトを置く
- 倒れる家具の向きを確認する
- 出入口を家具や荷物で塞がない
- モバイルバッテリーを充電する
Earth Compass総括
日本全体で、新たな大規模地震の切迫性を示す複数の確立された観測の一致は確認されていません。
東北・三陸沖は地震後活動のため「注意」を継続します。
南海トラフ、首都圏、沖縄・八重山は「通常」ですが、平常時の備えを維持してください。Earth Compass
予知ではなく、確かな観測から。

